こんにちは、北海道でアドラー流のライフコーチをしています。 野地 基記(プロフィール)です。
今日は「フィードバックをすることで、相手のやる気を引き出しちゃう人に、共通するフィードバックの特徴」をテーマにします。
上司から部下、先生から生徒、親から子ども、もしくはその逆もアドバイスや感想も含めるとフィードバックをする機会は、意外と多くあります。
このときに、ちょっとしたことを心がけるだけで、
相手のやる気を引き出せるとしたら、最高だと思いませんか?
フィードバックはあなたの「気がついたこと」や「アイデア」を相手に伝えて、相手がフィードバックによって新たな発見や気づきを得たり、行動を促していくための行為です。
しかし、ふと気がつくと、フィードバックによって、相手の表情が曇っていたり、急に不機嫌になっていったり、そんなつもりじゃないのに…と意図通り伝わっていなかったりこんな残念な結果になってしまう人がとても多くいます。
このブログは、なぜか伝わらない、そんなつもりじゃなかったと伝え方に困っていたり、悩んでいる人がフィードバックによって、相手のやる気を引き出していく方法を身につけてもらうためです。
最後まで見て、人の心に届くフィードバックを身につけてください。
やる気を引き出すフィードバックをする人は相手に改善点を伝えることよりも、相手の良さ、強みを伸ばそうとしています。
この時に相手の行動の結果だけじゃなく、プロセスに目を向けていくようにします。
そして相手の成長を感じられるところや「共感できるところ」「わぁ、こんな事やってもらってありがたいな」って感謝できるところを伝えてあげると、その人が自分ではまだ気が付いてない『好き』とか『得意』とか、強みの奥にある感情が刺激を受けます。
小さなことや些細なことでも、気がついた事は何でも伝えてあげます。
こうやって感情が動くので『これが自分の強みかもしれない』『好き』『得意』だとその気になってきて、それを使おうとします。
つまり、その原石が磨かれていって、本当にその人ならではの『強み』『得意』『良さ』に変わってくるんです
相手のやる気を引き出すフィードバックをする人が、必ずやっているフィードバックの特徴がここにもう一つあります。
それは、改善点を伝える時は、アイメッセージで伝えることです。
アイメッセージとは、主語を「あなた」から「私」に変えて、伝えることです。
主語を「あなた」から「わたし」に変えることで、相手の受け取り方が変わります。
指摘や押し付けではなく、意見やアイデアの提案として、前向きに受けとりやすくなります。
逆に、YOUメッセージを使うと、相手の反発心を生みます。
YOUメッセージとは、主語が「あなた」のメッセージの事です。
「〇〇したほうがいいよ」というのは「あなたは」〇〇した方が良いよっていう
主語が「あなた」のYOUメッセージです。
日本語は主語を省略する場合が多いので、『あなたは』の部分が消えているだけで、「YOUメッセージ」なんです。
他にも、「〇〇したほうがいいんじゃない」とか「〇〇するべき」「〇〇しなきゃ」のようなことは、すべてニュアンスが違うだけで、『あなた』が主語のYOUメッセージです。
アイメッセージのポイント
- 「わたしは〇〇したほうが良いと感じる」とか、「わたしは〇〇したほうが良いと思った」のように、『わたしはこう思った』というメッセージにする。
- さらに、後ろに「どう思う?」って付け加えると「わたしは〇〇のほうが良さそうな気がするな、どう思う?」「私はここをこう変えたほうが良いんじゃないかと思うけど、どう思う?」
こうすることで『わたしのアイデアを相手に提案』として受けてもらって、さらにどう思う?ってつけることで相手の検討を促すことまで出来ます。これによって、その改善案に、とっても前向きに意欲的に向き合っていく事ができるんです。
ここで2つのYOUメッセージの事例をアイメッセージに変えてみます。
- ❌「この辺はいいんだけど、こことここがダメだから、こうやって変えたほうがいいよ」
⭕️「とってもいいね〜ここを変えたら、もっと良くなりそうな気がするんだけど、どう思う?」 - ❌「せっかくここまで良い感じで進んで来ているのに、ここがダメだから先に進まないんだよ、ここは変えるべきだよ」
⭕️「ここまで良い感じで出来ているねぇ、ここを変えたら、さらに進む気がするけど、どう思う?」
ズバッと改善点を伝えた方が早いし簡単だ!
って思った人も居るかもしれません。
それでは、相手の心の中に「反発心」を起こします。
あなたとの関係性によっては、表面上は、素直に受け取ったように見えるかもしれません。
実際には、そのフィードバックを、気持ちよく素直に聞き入れる、と言うことは、まずありません。
人が意欲的になるのは、自分の努力や成果、成長に対して、自分自身で、そのことに気がつけた時です。
「そうか、これでいいんだ!」「こうやったらいいんだ!」「こんなに出来てるんだ!」って気がついた時に、意欲的になって、前に進むエネルギーが高まるんです。
もし、上司と部下の関係のように、相手の行動を変える必要性があるときには、このフィードバックの方法を参考にしながら、具体的な方法に落とし込んで、業務指示として相手に伝えることが効果的です。
このときも、先に良い点、出来ている点を伝えてから、ここまで出来ているからこそ!次はこのようにやって欲しいと伝えてください。
伝える順番を意識することで、相手が意欲的にその作業、仕事に取り組む事ができるんです。
最後にその相手が、フィードバックを受け取った結果、改善に向かった行動を『する』のか『しない』のかは相手の課題であると知っておいてください。
やるかどうかは、相手が決めることで、あなたが決めることではないのです。
馬を水辺に連れて行くことは出来ても、実際に、馬に水を飲ませることは出来ない
あなたが、相手の行動に一喜一憂するよりも
あなたが気がついた相手の成長ポイントを、しっかりと相手に伝えていけばいいのです
それをやり続けることで、相手の心にとどく、素敵なフィードバックができる人になります
ということで本日は「フィードバックによって相手のやる気を引き出す人が、必ずやっているフィードバックの特徴」についてお話しました。
ちょっとした一言を工夫するだけで、あなたが気がついたフィードバックは、相手へのプレゼントに変わっていきます。
コーチングに興味のある方、野地基記に相談しませんか?
コーチングってどんな事するの?体験セッション受けてみたい!など直接相談してみたい方は👇ボタンよりお気軽に申し込みください(相談内容などの秘密は厳守いたします)。
\申し込みはこちら👇/
コメント